smiley smile

いつも笑顔で歩く道

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spiral vol.35

あの人からメールが届く



-今週末の土曜日は仕事休みだってw

一緒のお休みだねー♪w-




アタシは無難な答えを返す



-夏休み後のおやすみって嬉しいよねw
よかったねーw-




-そーいう返事なんだぁ・・・><

そーいう返事なんだぁ・・・><-



-ぇ・・。だって・・・。

じゃあ、やり直しw

         

お休み嬉しいよねぇw

アタシはケイコの家でまったり
しよっかなぁって考え中w

ムックは何するのかなぁ~?

バイクいーっぱいいじれるねw

         

どう?w-



-却下!

こーがいいw
         

一緒のおやすみ嬉しいよぉw

アタシはねぇ、ムックとまったりしよ~
って考え中♪

ムックはアタシと一緒に過ごしてくれるかなぁ?

         

どう?w-




すぐ、もう1通のメールが届く



-OKだよw-



-1人芝居?w

でも、そんなふうに言える女の子って、
カワイイ~♪

アタシには言えないセリフだぁ-



-りーちゃんが言えないなら、オレからw

         

土曜日 一緒のおやすみだねw
オレはりーちゃんと一緒にいたいって考え中♪

りーちゃんはオレと過ごしてくれるかなぁ!?

         



-そんなにアタシに会いたいの~?(高飛車)-


-うん



もう、アタシに構わないでほっといてよ。



なんで、アタシはこの人を好きになった?



会いたくて。



でも会えるわけない。



理性と本能のバトルは果てしなく続いていた



「・・・。

なんで!?」




そして、帰ってきたあの人の返事に、言葉を失う



メールを読み終えた後



ただ、携帯の電源をOFFにした



これ以上、メールを続けられなかった。



あの人の言葉が、頭の中で繰り返される



-りーちゃんといると楽しいからw

それと、こんな事言うと嫌われるかもしれない
けど、なにもかも忘れて現実逃避できるから・・・-




現実逃避・・。



アタシは結局、あの人にとって、都合のいい女であることを
思い知らされた。



ただの現実逃避のための、相手であることも。



わかってた。



最初から、なにも期待なんてしてなかった。



でも。



好きっていう言葉も。



あのキスも。



全部、嘘だった?



期待なんてしてなかった・・。



そう思いながらも、あの人の言葉を
信じたかったのかもしれない。



そんな自分が惨めに思えた。



そんな自分が可笑しかった。



ただ涙が止まらなかった。



つづく

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2007-09-30 | spiral | |

spiral vol.34

アタシの誕生日まで、あと3週間



あの人に・・傍にいてほしい。



そんな気持ちも、アタシからあの人に言う
ことはないだろう。



2人では会えない。


そうハッキリ言った日から、届くメールが減る
ことを覚悟をしていたけれど。


相変わらず毎日メールをくれる、あの人がいた。



「会おうよ」なんてしつこく言ってくる人じゃない。


無理強いせずに、変わらずメールをくれることが
ただ嬉しかった。



あの人とメールでのやりとり


アタシが1つ年をとることを嫌がれば・・


-そんなに誕生日ヤダヤダ言ってると
祝ってあげないゾ-



-誰か一緒にお祝いしてくれる人
探すもんw-



-りーちゃんの誕生日は日曜日だねw

頼むから、今年はケイコちゃんか
オレにして!-



-ケイコで思い出したけど
今日ケイコと一緒に、貰ったお土産
食べたよw

おいしかったぁ♪

あっ!もう11時過ぎてるじゃん!

アタシお風呂入ってなかった><
行ってきますw

おやすみw-



-出たぁーーーーっ!
得意のスルーだぁー!!

オレもお風呂入って寝よう><-




傍にいたい・・でもムリなものはムリ。

そう自分に言い聞かせる毎日



でも本当は・・・



アタシの誕生日は日曜日



あの人が週に1度しかない休日に、会えない
ことなんてわかってる。



家族がいるから・・



なんて、あの人の口から聞くぐらいなら、最初から
会わないほうがいい。



そんな言葉、聞きたくない。



傷つくのは、やっぱり怖いんだ


つづく

2007-09-28 | spiral | |

spiral vol.33

長い長い夏休みが終わり、いつもの仕事がはじまった



仕事中、深い大きな溜息と共にドアが開く



あの人だった



黙ってアタシに書類を渡すと、また溜息をつきながら
その場を去っていった



アタシと目も合わそうとしない。



これでいい・・・。

そう思っていた。




仕事終わる5分前、アタシは別の棟に向かった



そこでまた、階段から下りてくる あの人と遭遇した



アタシは出来る限り平常心で、明るく言った


「お疲れ様ですw」と。


「あれ・・・まだ居たんだ。」


「うんwこれ終ったら帰るよ」


「あ・・・お土産持ってく?」


「えっ?この前のツーリング旅行の?貰うw」


「ちょっと待っててw」


「やった♪見つからないように隠して帰ろうw」



笑顔でかわされた会話


まるで何事もなかったかのようだった。




そして夜、携帯の着信音が鳴り響く



あの人からだった



メールだめ・・・って言ったから、TELしてきたんだな・・
と思うと、ちょっと可笑しくもあった。



それでもアタシは、出なかった



鳴り響く着信音



鳴り止むのを、ただ待っていた



少しして、あの人からメールが届く




-メールいけないっていうから電話しちゃったw

そして、メール1日も我慢できなくてごめんなさい。
今日は反省してるっていうか、スッゴクテンション低い><

りーちゃんにメール出来ない事でこんなにも、ブルーになる
なんて><

もぅーーー嫌だぁーーー!!!

でね

H君が次回はいつにします?って・・・・・。

早めにやりましょうよって・・・・。

そんな事聞かれて、余計ブルーになっちゃうし><

ねぇ、りーちゃん!

まだ、オレと遊んでくれる?

てゆうか

許してくださいm(_ _)m-




もともとアタシは、何も怒ってない



ただアタシは、少し距離を置きたい・・・そう思っただけで。



適当に距離を置く理由を、見つけただけ。



まだ、オレと遊んでくれる?

なんて。



結局アタシは、意志が弱い。



貰ったお土産に免じて・・なんてメールすることを
許していた。



その後スグ、着信音が鳴り響く



あの人が電話で、無邪気に喜びを伝えてくる



そして、言った



「そーいえば、本当にH君が言ってたよ。
また飲みに行こう♪ってw」



「アタシは行きたくないなぁ」


「なんで?」


「だって、ケイコ気づいてるもん。」


「なんで?言ったの?」


「話しかけようと思って、後ろを振り返ったら
見ちゃったって」



「・・・そーなんだ。
じゃあ、もう4人で遊びに行けないの?」



「うん」


「でも2人でも会ってくれないんでしょ?」


「うん」



必要なことだけは伝え、話題をそらしたアタシがいた。



アタシは思ってる



本当に大事なものや、守るべきものは、
お互い別の場所にあるはずだ・・と。



そして何より・・



アタシは、自分を守りたかった。


つづく

2007-09-27 | spiral | |

spiral vol.32

その夜、1通のメールが届いた



それはマメちゃんからのメールだった



-こんばんは。
今電話してもいい?
どうしても、聞いてほしいことがあって・・-




あの人のことで頭がいっぱいになっていた。



マメちゃんと電話をする余裕なんて
どこにもなかった。



全てから逃げたい衝動にかられ、携帯の電源を
OFFにした



そしていろいろ考えた



マメちゃんのこと。



あの人のこと。



もう終ったと思っていたマメちゃんが、アタシに連絡を
くれる。



まだ楽園は手に入れられる・・・?



まだ救いの手がここにある・・?



今ならまだ・・間に合う。



でも・・。



それから、どのぐらい経過しただろう



それさえもわからないぐらい、既に頭はパンクしていた




逃げちゃダメだ・・。



そう思い直した時、再び携帯の電源をONにし
マメちゃんに電話をかけた



「もしもし・・・」


「あっ。こんばんは。電話ありがとう。

あの・・実はこの前のメールで・・・あの」




なんて、ちょっとしどろもどろで何を言ってるのか
何が言いたいのかも、よくわからない。



それでも、時々相槌をうちながら黙って
話を聞いていた。



マメちゃんの緊張が伝わってくる



マメちゃんの誠実さが、伝わってくる




マメちゃんの話は、こーだった



もう一度、友達としてでもいから会ってほしい。

みんなも一緒でいいから、また遊びたい。

でも、好きって気持ちだけは知っててほしい。


・・と。



長い長いマメちゃんの話を聞き終えたとき
アタシは答えた



「もう・・一緒には遊べない。

マメちゃんの気持ちにも、答えられない・・」




ハッキリ言い過ぎて、自分でもキツイと感じた。



それ以外の言葉が見つからなかった自分に
嫌気がさした。




いろんな思いが、アタシの中で荒れ狂っていた




マメちゃんとなら、普通の恋愛ができるのに。



誰からも反対されることなんてないのに。



堂々と歩ける道を すすんでいけるのに。



幸せな笑顔で・・きっと歩いていけるのに。




なぜアタシの心は、アタシの思い通りにならない?



アタシの・・心なのに。



なぜ・・アタシは、あの人に惹かれていく?



なぜ・・もう1人の自分に苛まれる道を、あえて選ぶ必要がある?



あの人にとって、アタシはただの浮気相手だっていうのに。



なぜ・・。




理性と本能



理想と現実




もう何も考えたくない・・・。



つづく

2007-09-26 | spiral | |

spiral vol.31

ケイコの家に泊まり、起きた後もずっと あの人の
ことばかり考えていた



ケイコが言った


「昨日キスしてたでしょ」



「えっ」



「話しかけようと思って後ろ向いたら
見ちゃった」




ケイコは、アタシがあの人を好きだという気持ちを
知っている。



そして言われた



「ここでセーブしないと、ズルズル行くよ。
抜けられなくなる。

会いたい日に会えない、電話も出来ない。
誕生日も、記念日も。

割り切れないなら・・りおが傷つくだけだよ。

だいたい、リオはそんなに器用じゃないでしょ?

アタシはリオが傷つくのは見たくない。

大介君と別れた時みたいに、ボロボロに傷ついた
リオをまた見るなんて、イヤだよ

本当に、あんなにやせ細ったリオを見るのは
もうたくさん・・・」




結局アタシは、傷つく運命なのかな・・なんて
思いながら、考えていた



彼女がいたり、奥さんがいたり・・。



例え口説かれても、突っぱねることが出来る。
そんな自分しか知らなかった。



それが例え、好きな人であっても。



アタシをバカにしないで。



そう強く拒否しながら、怒りに似た感情しか
沸いてこなかった。



なのに・・今は傷つくとわかっていても
会いたい・・そう思っているアタシがいる。





少し・・距離を置こう。



お互いの熱を冷ますため、そして冷静になるために。



そう思った



あの人からメールが届く



-昨日は楽しかったよw
すごい嬉しい出来事もあったしw

夏休みの最終を飾るにふさわしい
思い出が作れたよ♪

また飲みに行こうねw

さぁ・・明日からまた頑張って
働かないと!-




アタシの気持ちを察したのか、2人で会おうとは
言わなかった



いつもと変わらないあの人に、少し戸惑いながらも
安心したアタシがいた



-うんw楽しかったねw

今日は久々に二日酔いで、頭痛かった><

所々記憶は抜けてるけど、ムックが吐いた
毒はちゃーんと憶えてるよw

バツとして・・・

明日から1週間メール禁止します!

このぐらいイジワルしなきゃ、気が済みませんw

冗談じゃないよw おやすみw-




-本音言うとさ・・

今日ずっと、りーちゃんのこと考えてた

いけない事を言ったり、悪い事したなら謝るよ。
ごめんなさいm(_ _)m

でも、今りーちゃんに会いたい・・-




アタシの意志が、ぐらつく



それでも、距離は置かなきゃ・・。



そして考えよう。
アタシはどうしたいのか。



-反省してる?

大丈夫w
反省期間は1週間もあるんだから、いーっぱい
反省できちゃうよw

でも、怒ってるわけじゃないから安心してねw

イジワルしたい気分なだけw-





-わかったよ。。1週間メール我慢する><

もしかしたらメール送りたくても、送れなくなってる
かもしれないから、りーちゃんの気が済んだらメールしてね-




メールが届かなくなるのなら、アタシからは
メールしない。



それで終るなら、本望で。



終るなら終ればいい・・・そう願う気持ちと、また会いたいと
思う気持ち。



複雑に絡み合う想い



アタシの中で生まれる矛盾は、どうしようもないほどに
アタシを苦しめる



どうしたら?



アタシはあの人が好きで。



あの人にとっては、仮初の火遊びで。



それでもアタシは、自分の心に正直に・・・そして傷つく
道を選ぶの?



デメリットしか見当たらない。



それでも後悔しない自信がある?



そんな問いかけへの答え



理性は全てを否定する

本能はそれを受け入れようとしてる



それでも、思い出すのは

線香花火が、儚く燃えている中での

はじめてのキスだった




眠りに落ちて、また朝が来て。



それは、当然のように過去の思い出に変わっていく。



切なくて、苦しくて、いっぱいの矛盾



また・・花火に1つ思い出が生まれたことに
唇をかみ締めたアタシがいた。



それでもアタシは・・・



あのキスが、ただ嬉しかったんだ



つづく

2007-09-25 | spiral | |

spiral vol.30

「あっ!線香花火残ってないっ!」



ケイコたちが、金魚スクイを終えて戻ってくるなり
そう言った



「全部終っちゃったw」



なんて、何事もなかったように振舞っているあの人の
言葉を、アタシはただ黙って聞いていた



お店を出て、車へ乗り込もうとした時、あの人が
ケイコに言った


「ケイコちゃん助手席乗りなwオレはリオと後ろにのるw」



アタシはまた、ただ黙って立っていた



嬉しい気持ち、戸惑い、不安、罪悪感



いろんな気持ちが複雑に絡み合う




車の後部座席に乗ったアタシたち



あの人がアタシの手を握った



夢じゃない・・現実



お互いにセーブしていた気持ちが
解き放たれてしまったような気がした



2次会のカラオケへの移動途中、コンビニへ寄りたいと
言うH君とケイコ



車内で2人待ちながら、あの人が言った



「オレは、りおのことが好きで。
でも、りおがオレをどう思ってるのか、まだ聞いてない」




好き・・なんて自分の気持ちを言ってくれたのは
これがはじめてだった。



今までずっと、口説いているようでいて、本気で
口説いていないような あの人がいて。



そんなあの人が、はっきり言ってくれた言葉が
ただ嬉しかった。



それでもアタシは、何も答えず
ただ黙っていることしか出来なかった。




H君たちが車内に戻り、また何事もなかったかのように
車は走りだす



あの人が言う


「オレの携帯の待ち受け画面、見てw」


「あっ!(笑)設定したの?アタシとお揃いじゃんw」




アタシは、友達から貰った待受画面を使っていた。



1ヶ月程前、日々変化する待受画面が面白くて
笑ったアタシは、あの人にメールした



-変なおじさんが出てきて、コーラ飲んでるww
↓のアドレスから見れるよーw見てーw-




そのアドレスを見て、あの人も待受画面に設定したと言う。



アタシとお揃いの待受画面♪なんて無邪気に言う


そんなあの人が、愛しかった




「なんでもいいから、オレに今スグメールしてみて」



言われた通り、メールを送信すれば
得意げに、あの人が言う



「ここの携帯の上 見ててw」



携帯カバーの上を見ていると、浮き上がったハートマーク



「りおからのメールだけw」



また無邪気に言うあの人が・・ただ愛しかった




カラオケが終る直前、あの人が言った



「今度・・2人で会いたい」



アタシは、あの人の顔も見ずに、ただ黙って首を横に振った



「なんで?」



アタシはまた・・黙って、首を横に振ることしか
出来なかった



アタシだって会いたい。



かなりお酒を飲んで、酔ってはいたけれど。



それでも。



アタシの中の理性が、それを許そうとはしなかった。



つづく

2007-09-24 | spiral | |

spiral vol.29

あの人との飲み会は、また、いつものメンバーだった



アタシはケイコの家で、連絡を待っていた。



お酒を飲めないH君が、迎えに来てくれる。



これも、いつものパターンだった。



4人で車に乗って、お店に向かう



車の中、和気藹々とお喋りは弾む



4人とも・・仲良くなってきたなぁ・・と感じた




お店はH君が予約してくれるけれど、いつもながら
センスがいい。



アタシたちの席は、庭にあって。



昭和を連想させる和の雰囲気



涼しげな風鈴の音



ぶらさがった蚊取り線香から漂う香り



すぐ横では、金魚が泳いでた 



4人でお喋りを楽しみながら、夜は更けていく



店員さんが言った

「線香花火、サービスでついてますw」



あの人に誘われ、庭の奥へ移動した



H君とケイコは、金魚スクイに夢中になっていて。
なんだか楽しげな笑い声が、遠くから聞こえてくる



あの人と2人、線香花火に火をつけた



アタシたちは、隣に寄り添いながら
花火を見つめていた



「この前、メール読み返しててさ。
オレもアホなコト言ってるなーって思ってたけど、
リオもアホだよなー(笑」




なんて、時々お喋りして、笑いながら。



いつの間にか、呼び捨てで呼ばれている
ことに気づいた。



ゆっくりとした時間が流れてる



それは夢じゃなく現実だった



線香花火を見つめながら、アタシはいろんなことを
思い出していた



会社にはじめて出社した7ヶ月前。



棚卸しに忙しい年度末に、あの人に声をかけられた


「この表はじめて作るから、オレわかんなくてさぁ。
チェックしてくれる?」



「間違ってますよ」


「えっ?どこっ!?」


「嘘ですw3日前に来たばっかりのアタシにわかるわけない
じゃないですか(笑)」




そんな他愛ない会話をしながら、あの人の隣にいた
王子に見とれていた



そして歓送迎会の帰り道


「ねぇ、五十嵐さん。携帯教えてよ」

「イヤですw」

「なんでっ!用事があったらどーすればいいの!?」

「内線5番へどーぞ!笑顔で対応しますよw」

「メールぐらい、いいじゃんっ!」

「教えたらメール来るじゃないですかっ!」

 
なんて。頑なに拒否してた。



そーいえば・・アタシ、この人のこと嫌いだったはず
だよなぁ。


なんて思い出したら、ちょっと可笑しくなる



そして面倒だったメール


-ダイエット勝負の罰ゲームw

負けたら、眉毛1cm幅に書いて1日仕事♪だからねーw-



-じゃあ、五十嵐さんは・・

チョコバットを両方の鼻に入れて、「チョコバット大好き」
って笑顔で言ってw-


-絶対イヤだっ><-

-オレもイヤだよっ><-



そんな、くだらない毎日のメールが楽しくて。



交わされたメールも、既に600往復を超えていた。



毎日のメール


仕事でのやりとり


こんなふうに一緒に飲む週末。



知り合って、たった7ヶ月

それは短いようでいて、濃い7ヶ月だったのかもしれない。



そしていつの間にか・・



こんなにも好きになっていた。




いつも、こんなふうに傍にいられたら・・・



そんな叶わない願いを、心の中でつぶやいてみても
ただ虚しさが込み上げるだけだった。



ねぇ・・。

アタシのこと・・どう思ってる?



なんて。

聞いてみたいけど、きっと一生聞くことはないんだろう。



ねぇ・・。

アタシが陸奥さんを好きって・・知ってた?



なんて・・もしあの人が独身だったなら
思わず口にしていただろう。



大介に恋をして、自分の気持ちを抑えきれず
どうしようもなかったあの日のように・・。



こんなに傍にいるのに、喉まで出かかった
その言葉を掻き消すことが苦しかった





最後の線香花火に火をつけた後、あの人が言った



「どっちが落ちるのが早いか、勝負w」

「いいよw」


「あっ・・・」



・・っと言う間に、アタシの線香花火の火が落ちて。



そんなコトに2人で笑った




そして・・




2人の視線があった




すぐ傍にあったあの人の顔が、近づいてくる




まるで時間が止まってしまったようだった




あの人の右手に残った、線香花火だけが




ただ儚く・・小さな光を放っている中で。






あの人がアタシに・・・・キスをした。



つづく

2007-09-23 | spiral | |

spiral vol.28

夏休み終了まで、残り3日になろうとしていた頃
マメちゃんからメールが届いた



-おっす!元気?夏バテしてない?
あとで電話したいんだけど少し時間ある?-




アタシは丁度、友達とランチを楽しんでいて。



込み入ったTELをするわけにもいかず、こんなメールをした



-夏バテしてるよー><

今友達と遊んでて、帰りが何時になるかわからないんだぁ><
明日も朝からゴルフだし・・・。

何か用事だった?
よければメールしてw-




もし・・もしも会って話しがしたい・・なんて都合を
聞かれたのなら、ちゃんと会って話をしようと覚悟を
決めた。



まだ・・今は無理だけど、徐々に好きになって
いけたなら・・・と思っている気持ち



それをマメちゃんに正直に話してみよう・・・と。



そして・・マメちゃんからメールが届いた



-オッケー!夏バテか、やっぱりねw

さて、用件というのは察しているとは思うけど
オレはりおちゃんのことが好きなんだ。

でもりおちゃんはそんな気はないと思うんだ。

だから、りおちゃんには迷惑かけたくないし
しばらくかずっとか分からないけど関わらないで
おこうと伝えるつもりだったんだ。

最後にもう一度会いたかった。

もし万が一オレの第6感が外れてたら、連絡頂戴。
そうなれば、メッチャ嬉しいんやけどな。-




アタシは戸惑った。



だってアタシは、まだ何も言っていないのに。



1人で結論を出して、もう関わらないと言う



でも、本当に関わる気がないのなら、メールしてこない
んじゃないか・・と思った。



期待と不安があって、一刻も早く開放されたいが
ために、アタシの返事を早く聞きたいのかもしれない。



正直に答えよう。



そう思い、メールをした


もちろん、返事はNOだということを。



もう少し待って・・・と自分勝手なことを言うつもりは
なかった。



待ってもらったところで、あの人より好きになる
自信が持てなかった。



あの人を想うアタシの気持ちは、宙ぶらりんだけど。



それでも、やっぱり考えても考えても・・

思い出すのは、あの人のことだけだった。



誰かを真剣に想っている時、どーしても他の人が
目に入らなくなる。



どれだけ経験を重ねようと、変わらない自分がいる。



あの日、大介に恋をしていた自分と重なる



大介と重なる男は何人かいた



ちょっとした仕草、喋り方、雰囲気。



あの日の大介と重ねて、自分を重ねた日もあった。



でも・・。



今重なるのは、あの日の大介じゃない。



重なるのは・・好きで・・どうしようもない想いが
溢れていた自分と・・だった。。



本気で恋に落ちていく自分を知ったあの日と。



あの人への想いが重なる。



きっと・・アタシは今、あの人のことを
本気で好きになりはじめているんだと・・気づいた。



手の届かなくなった大介じゃなく



手の届かない あの人を好きになっただけのアタシ



そんな自分に苦笑した



そして夏休み最後の週末



あの人と過ごす日は、明日に迫っていた。



明日は楽しもう・・・そう思ったアタシがいた。



届かない思いを蹴散らして。



いつか・・友達になれるコトを願って。


つづく

2007-09-22 | spiral | |

spiral vol.27

「りおに言わなきゃいけないことがあって!」



なんて、ちょっと興奮ぎみのケイコからTELがあった。



暇だったアタシは、彼女の家に車を飛ばした



ケイコがこういった



「マメちゃんに借りてた本があってね。
都合がよければ日曜日に返しに来て・・ってメールがきたの。

んで、日曜日はリオと遊ぶ約束してるから、一緒でも構わない?

・・って聞いたら、こんなメールが届いたのっ!」



目をキラキラ輝かせ、興奮ぎみに話すケイコ



そして、1通のメールをアタシに転送してくれた



それはマメちゃんからケイコに宛てられた、長い長いメールだった。



-月曜じゃだめ?

俺、りおちゃん大好きやし・・一緒でも構わないんだけど・・。

ただ、その気持ちを何だか拒否られてる気がして、微妙に
会いにくい気もする。

この前話した時は、彼女は要らないとか、りおちゃんのことは
何とも思ってないとか言ってたけど、あれからいろいろあり、そう
なってしまいました。

今回は火がつくのが早かった。

また3年ぶりに撃沈して傷つきそうで怖いっす。

ということなので、今会うのはりおちゃんを困らせるようで
会わないほうが良いと思います。

このメールはここだけの話で他言はないように、特にりおちゃんに
は極秘でお願いします-




「ねぇ・・・極秘って書いてあるけど・・・(苦笑)」



「言ったほうがいい気がしたから、言っちゃったw
ねぇwあれからいろいろって・・何があったの?w」



「1回デートした。映画行って、花火見て。」




「それから?」



「それだけ。早いよね・・」



「うーん。まぁでも、出逢ったのは半年前でしょ?
それまでに何度もみんなで遊んでるし。
早いと言えば早いけど・・・早くないと言えば早くないんじゃない?

で?どーするつもり?」



「考えてる。でも考えても考えても・・答えがでなくて。
あの人に片思いしてる場合じゃないってわかってるんだけど・・」




「心に嘘はつけないんだよね・・。わかるよ。

でも・・マメちゃん言ってたよ。

今まで6人の女と付き合ったけど、女から言い寄られることが多くて
自分から積極的になったのは1人だけだって。

それが3年前。

見事振られたらしいんだけど、それから彼女いないんだって。

なんか・・マメちゃんって不器用でしょ?
でも・・ものすごく誠実なのもわかるでしょ?

アタシなら・・・マメちゃんを選ぶよ。」



早い・・そう思っていたけれど、早いと思ったのは
自分の答えが出ていないから?



そう思った。



マメちゃんの長くも丁寧に書かれたメールから、気持ちが
痛いほど伝わってきた



アタシが会うことを拒否してる・・というのも事実で。



今会えば、アタシが困るのも、事実で。



どうしていいか、わからなくなった。



逃げ続けていたら、失うものだということも知っている



迷っていたのは、もちろんマメちゃんがいい人だったからだ。



一緒にいた時の、あの心地よさ。



それはまるで、アタシにとっての楽園だった。




思い切って、マメちゃんの彼女になろう・・と思った。



でも、一時的な感情で動くわけにはいかない・・と思いなおした。



もう少し様子を見たい。



見たいのはマメちゃんの人柄じゃなく、アタシ自身の気持ちだった。




あの人と、夢の中でデートしていても仕方がない。



現実は目の前にあって。



それは夢の中よりも大切で。



そんなことわかってる。



なのに考えても考えても・・答えが出ない



ぃや・・そーじゃない。



ちゃんと好きになった人じゃなきゃ、飛び込めない
自分を知っている。



でも今のアタシは、好きな人がいる



ただ・・好きになった あの人に飛び込めないから
マメちゃんに逃げようとしている自分もわかってる。



全部全部・・わかってる。



答えだって、わかってる。



そんな答えを蹴散らせたくて、言い聞かせようと
してる自分を・・イヤんなるほど、わかってる。



つづく

2007-09-21 | spiral | |

spiral vol.26

夏休みがはじまり、ずっと考えていた



考えすぎて、頭がおかしくなる



毎日届いていた あの人からのメール



夏休みがはじまって 2日過ぎたころから
届かなくなった。



家族と過ごしているから?



話すことがないだけ?



どっちもなのかもしれない。



普段アタシからメールをした日も、2回程度あったけれど
今回はメールはしない



会えない夏休み



寂しいという気持ち



これでいい・・と思う気持ち



アタシの中で、複雑に絡み合う



いずれ、こんなふうにあの人からのメールが届かなくなる
ことが当たり前になる日が来るんだろう



半年前、それが当たり前だったように。

そう。半年前に戻るだけのことだ。



マメちゃんも、実家に帰省している



そして、最後のメールがアタシからの断り文句だと
思ったのか、メールも届かない。



丁度いい、自分1人の時間を与えられた気がした



そしてアタシは、1人の時間をつかってブログの連載を
書き始めるべく パソコンに向かった



この物語の結末を決めるために。



あの人にさよならを告げ・・マメちゃんと一緒にいることを
決意する



それがアタシの理想の結末だった



本当にそうなればいい・・と本気でマメちゃんのことを考えていた。



そして、本気で迷っていた。



でも・・・行動に移せない。



たぶん移したくないんだろう。



夏休み、あの人からメールは来ないと思ってたのに
3日目の夜 メールが届いた


-夏休み、いかがお過ごしですか?

もー土曜日の飲みが待ち遠しくてしょーがないよー♪

あぁ、でも夏休みが終っちゃう><-




アタシは、メールの返事を迷っていた



寝ちゃったことにして明日にしようか。



それとも・・



もうすぐ夜中になるし、1通メールを送って、1往復で
そっけなく終らせようか。



とにかく今は、マメちゃんのことを考えたい。



そのために必要なのは、あの人と距離を置くこと。



ただ・・それだけを考えていた



いろいろ考えて、暫くメールを放置したあげく
そっけない返信ですませた。



なのに・・・。



-待ってたよー!!w

夏休みは楽しんでる?
そーいえばゴルフはもう行ったの?-




そんな無邪気な返信が届いた



そんなこと言われたら、そっけなく出来ない。


そう思いながらメールをする、意志の弱いアタシがいた。


-ゴルフは○日だよーw

ショートコースらしいけど、ゴルフ初だから
アタシだけお泊りコースかもー><-




なんて、くだらない話から、また話は膨らんでいく



5分に一度はチャット並みにメールが交わされるのに、
よく続くといつも思う



気づけば、あっという間に夜中の2時になっていた




9連休もあった夏休みも、既に半分が終ろうとしている



なにもしないまま、ただ考え続けているアタシがいた。



つづく

2007-09-20 | spiral | |

spiral vol.25

いろいろ考えてみた



マメちゃんのこと



マメちゃんは 優しい人だ



映画のチケットをわざわざ平日買いに行き、中央の一番いい席を
ゲットしてきてくれる。



ビールがなくなりそうな頃、いち早く気づいて新しい
ビールを持ってきてくれる



枝豆を茹でておいた・・そう言いながら、持ってきてくれたり。



最後に片付けしようと思ったら、

「俺片付け嫌いじゃないから、何もせんでええよ」

と言ってくれた



なんでもやってくれる人



料理も得意なマメちゃんは、タコ焼きの作り方を
丁寧に教えてくれた



お喋りをしながら、マメちゃんの言うとおりに作ってみる



そんなふうに、お喋りしながら一緒に作る雰囲気が、なんだか
楽しかった



そして何より刺激を受ける



海外生活の長いマメちゃんは英語が堪能で。



「アタシも英語喋りたいなぁ・・。

喋れるようになったら、職の幅も広がるし、可能性も広がる
気がする。」



と言えば、英語の先生になってくれるという。



ある仕事をしてみたい・・という夢があって、国家試験を
受けるべく、毎日勉強を欠かさない努力家で。



スポーツはなんでもするし、釣りも好きで魚もさばける。



女の子が苦手で、誠実だから浮気の心配もない。



はっきり言って、出来すぎ君で。



今までの平凡な生活に、新風を巻き起こす存在になることは
間違いないだろう。



アタシと全く合わないわけじゃないと感じていた。



朝から夜までの約10時間



ずっと2人で居ても、苦痛を感じない居心地のよさがあって。



何も考えず、ありのまま素でいられることが、心地よかった。



ドキドキはないけれど、もし結婚して一緒に生活したなら
楽しいだろうな・・なんて感じたアタシがいて。



まさに理想の安定そのものだと思っていた



ドキドキするような恋も大事



でも、ドキドキばかりじゃ生きていけない



安定した楽しさ・・それを求める気持ちも捨てられない。



想いを貫く孤独なんて 大介と別れてからイヤってほど味わってきた



この年まで1人でいる孤独も。



会社で 彼氏もいない、結婚もしていないと影で言われる惨めさも。



全部味わってきた今だからこそ

目の前にある 幸せの価値も わかってる



それがワガママで、自分勝手な考えだということも。



マメちゃんじゃなかったら、こんなに悩まなかったかも
しれない。



この年じゃなきゃ、こんなに悩まなかったかもしれない。



でもアタシは・・。



つづく

2007-09-19 | spiral | |

spiral vol.24

あの人と会えない夏休みがはじまった。



そして・・



マメちゃんとのデートが終った



想像していたよりも、ずっと楽しかった。



帰り道、1人で考えていた。



マメちゃんを好きになれる日が来たら
幸せだろうな・・と。



今はまだムリだけど、ゆっくりとマメちゃんを知っていきたい。



これからゆっくり好きになっていけばいい。



まだ時間はあるのだから、ゆっくり考えよう。



焦ることないのだから・・・。



そう思いながら、電車に揺られていた



電車の中、マメちゃんからメールが届く。



-今日はほんと楽しかったよ。

花火見てる時、りおちゃんが彼女だったら良かったのにって思ったよ。

また2人で会ってくれるかな?

伝えたいこともあるし。

とりあえず家に着いたら連絡ください-




伝えたいこと・・・・・?



アタシの中で、生まれた焦り。



アタシは・・・それほど鈍くない。



一瞬・・それもいいのかもしれない・・と思った



一生届くことのない、あの人への想いは、いつか
断ち切らなきゃいけないのだから。



それでも今アタシの心には、あの人がいる。



待ってて・・なんて調子のいいコトは、言いたくない。



でも、好きな人がいるから・・そう言ったなら
マメちゃんとは終るんだろう。



自分の中でも、どーしていいかわからないのに。



答えはまだ、出したくないのに。



なんで、こんなに結論を急いだの?




夏休みの間、マメちゃんは実家に帰省している。



考える時間は、1週間?それとも2週間?



一緒に居られないけれど、大好きな人と
一緒に居たら、きっと幸せで楽しいだろう 未来ある人



そんな究極な選択を、迫られている気がした



どっちがいいかなんて、わかってる。



結婚している男と、幸せになれるかもしれない男。



なにがいいかなんて、わかっているのに、あの人への想いが
邪魔をする



アタシがもっと若かったなら、間違いなく好きな人を選ぶだろう。



例え幸せになれないとわかっていても、先のことなんて考えない。



でもアタシは32歳になろうとしている。



そんな時だからこそ抱える不安があって。



どうしていいか、わからない。



でも、今 決めなきゃいけない?




伝えたいことがある・・・・。



これはマメちゃんの前振りで。



気軽に会おうなんて、口が裂けても言えないアタシがいた。



暫く考えた末、アタシはマメちゃんに返事をした



-無事家に着いたよw
電車の中でちょっと寝ちゃったw

もぅ眠くて倒れーそだよーー><
おやすみーw-




また遊ぼうよ・・なんて気軽な返事も出来なかったアタシは
酔っ払いなのをいいことに、関係ないメールで終わらせた。



これが断りのメールだと、受け取られるかもしれないけれど。



答えが出せない今は、それでもいいと思っていた。



ズルいアタシの、卑怯な逃げ方



これで終るなら、仕方がない



そう思いながら、送った1通のメールだった



つづく

2007-09-18 | spiral | |

spiral vol.23

明日から夏休みがはじまる



夏休み最後の週末は、あの人を含めいつもの
メンバー4人で飲みに行くことが決まっていた。



それまでの1週間



会えない・・そう思うだけで寂しかった。



明日はマメちゃんとのデート。



いつかマメちゃんを好きになれるだろうか。



あの人よりも・・・。



いろいろ考えながら、1人でビール飲んでいたアタシは、
いつの間にか酔っていた。



そんな時、あの人からメールが届いた。



酔ったアタシはぶっちゃけトーク満載で。



明日はデートに行くことを伝えた後
こんなことをメールしていた



-はぁ~

ムックが彼氏だったらよかったのになぁ

なんちゃってー

でも、明日急に恋に落ちちゃったりして

そーなったら幸せだなぁ




-なんちゃってー が無ければ、俺は
大喜び出来るのに

明日恋に落ちたら・・

恋しちゃったんだたぶん気づいてないでしょー

って、土曜のカラオケで5曲目に歌ってくれ

歌いだしたら、哀しみのあまり便所に行くかもしれないが。。。-



-なんちゃってーは照れ隠しだよ

ちょっとだけ本音だから、喜んじゃえー




-まじでっチョー嬉しい

今日は嬉しくて快眠だぁ

今夜は叶わない夢を夢で見させてね

例えば、りーちゃんと水族館へ行って
イルカショー見たり、観覧車乗ったり

お願い

それじゃ、そろそろ迎えに行くよ

おやすみぃー



-どーせ夢なら、行き先はオーストラリアにしよーよ
空港で待ってるからね

おやすみー



-オーストラリア
ちょっと待ったー

急にそんなこと言われても・・・
しかも空港で待ち合わせって

あっパスポートがないっ

国内でお願いします



-夢なんだから、夢の中でパスポート取れば
いーじゃん

手続きだけで終わったりしてー



もう眠いはずなのに、延々くだらない
話は続いていく・・。


でも・・・。



「叶わない夢」



あの人が言った、その言葉が頭から離れない。



本当に叶わない夢だってこと、わかってる。



あの人と、手を繋いでデートしたり、2人でご飯食べたり。

そんなことは叶わない夢なんだって。



あの人は、ちゃんと家族を大事にしてて。

アタシも不倫する気はなくて。



でもお互いに、どこか惹かれる気持ちはあるんじゃないかって。

お互いに、セーブしてるところがあるんじゃないかって。



そんなことあるわけない・・.



そう思いながらも、あの人の期待させる
ようなセリフはアタシを自惚れさせていく。



本当にフィーリングが合う人っていうのは、そんなにいるものじゃ
ないってことも、本当はわかってる。



久しぶりに出逢えたと思ったら、結婚してる人だったなんて。



どんどん、あの人に惹かれていく。



アタシも夢を見よう。

叶わない夢を・・せめて夢の中で。



そう思っていたら、メールが届く

-明日、近くに着いたら電話するね-



マメちゃんからのメールで、一気に現実に引き戻された気がした。



あの人とのメールの余韻に、もう少しだけ浸っていたかった。



そう思ったアタシがいた。


つづく

2007-09-17 | spiral | |

spiral vol.22

夏休み前々日



あの人が珍しく有給をとった。



夜になって、あの人からメールが届いた



-ただいまー

今日は水族館へ行ってきた!
有給を使っての家族サービスだよ

たまの有給ぐらい、自分の為に使いたいよ

例えば、丸1日かけてバイク磨いたり、いじったり
りーちゃんと手を繋ぎ、ドキドキしながらデートしたり

でも、やっぱ!「りーちゃんと・・」が一番癒され
充実した有給休暇かな

明日はお中元のくじ引きで、ビール当てに行くから
2、3本冷蔵庫で冷やしておいてね




家族で出かけている あの人を想像するだけで
苦しかった。



そんな話、聞きたくない。



わかってたことなのに、苦しくてたまんなくて。

でも、そんな気持ち、悟られるわけにはいかない。



-水族館かぁwいいなぁー
アタシも行きたーい

ちゃんと家族サービスしてあげるなんて優しいね

しょーがない 冷蔵庫にビールを・・・

あっアタシ明日は外出で居ないかもしれないから
や~めた



-えっ外出だとっ
何時から何時まで?

明日、りーちゃんを見ないと、来週の土曜日まで
見れないじゃん




-ん~まだわかんないw
午後はイヤだなぁ~とは思ってるけど、どーかなぁ。
いちいち見なくていーよ-



-居なかったら、その場で当たったもの
飲んでやるっ!!-



-ソーセージが当たったら、その場で
丸呑みしちゃってー




悟られないように、平常心を心がけた。



あの人の調子のいい言葉に振り回されるのも、もううんざりだ。



家族と出かけた話で、アタシを突き放すなら
もっと突き放してよ。



もう近づく気力も失せるほどに、突き放せばいい。



なのに、その後の言葉は、なんのつもり?



アタシと手を繋いでドキドキしながらデート?
充実した有給??



デートなんて1度だってしたことないくせに。



だいたい、友達なのに、なんで手繋ぐのよ?



アタシが凹まないための、フォロー?



オレは仕方なく家族と出かけるけど、本当は
オマエとデートしたいんだよ・・みたいな?



どーいうつもりで言ってるの?



家族にも気を使って、アタシにも気を使う?



誰も頼んでなんかない。



だいたい、アタシとは単なる友達なのに。

まるで浮気相手のような扱い辞めてよ。



気をもたせるような優しさなんて、いらない。



わかってる。

アタシが勝手に、あの人を好きになっただけ。



そんなこと、わかってる。



なのになんで、こんなに気をもたせるの?

なんで毎日メールするの??



なんで、こんなにムカムカするの?



ねぇ。その頭の中で、いったい何考えてるのか
そろそろアタシに教えてよ。


つづく

2007-09-16 | spiral | |

spiral vol.21

ある日の休日



マメちゃん、O君たちとテニスをし
終った後で、マメちゃんの家へ集合



暑い夏なのに鍋を囲んで、お酒を飲んだ



マメちゃんとアタシ



想像以上に話は弾んだ


「海外に行くなら、どこに行きたいですか?」

「アタシねぇ、エジプト行ってみたいんだぁ」

「マジっすか!?オレもなんすよ」


なんて海外の話で盛り上がる。


「食後にコーヒーでも淹れようと思ってるんですけどね」

「あっ!アタシ、コーヒーにはちょっとうるさいよw
ドリップ派だしw」


「えっ!オレもドリップでしか飲まないっすよ!」



意気投合する、その感覚が新鮮に思えた



「アタシ体柔らかいよ!毎日ストレッチやってるもん」

「オレもやってますよ。てかオレのほうが柔らかいっす」



なんて和気藹々と2人で話に花が咲く



途中、鍋の準備でキッチンの奥へ彼が姿を消した



なぜかマメちゃんは、手伝われるのをイヤがった



もてなしたい気持ちが強いのか、手伝いにいけば
みんな追い返されてしまうのだ



酔いも手伝って・・アタシは追い返されるのを覚悟で
マメちゃんのいるキッチンへ向かう



手伝われるのがイヤなら、おしゃべりだけでもしようと
思ったからだった



マメちゃんは、特別イヤがる様子もなく、酔っ払った
アタシの相手をしてくれた



外は花火が上がっていて、マメちゃんも鍋の火を弱火に変えて
出窓で2人、並んで花火を見ていた



「そーいえば、来週○○の花火ですよねw
みんなで行くって話し、どーなりました?」



「それがねぇ、ケイコが都合悪いらしいんだよねぇ。
だから辞めよう・・って話になってるよ。」



「五十嵐さんは、何か予定あるんですか?」


「なんにもないよー!あっ!一緒に行く?」


「行きますかw」


「じゃあ、2人でハニカミデートねw」


「うんw」



それは自分でも驚くほど自然な流れで。



でもアタシは、後悔していた。この日のことを。



そして・・・たぶん今でも。



つづく

2007-09-13 | spiral | |

spiral vol.20

O君が紹介してくれたマメちゃんと、またみんなで遊んだ



ゆっくり仲良くなって、彼を知って行きたい。



そんな気持ちが強くなっていた。



なにより、彼を好きになることで、あの人の存在を
心の中から消してしまいたかった。



外は雨が降っていて。



アタシは彼に、傘を差し出した



彼が傘を持ってくれて、寄り添いながら歩く道



少しだけ、安らぎを感じていた



そんな様子を見ながら、O君が耳打ちする



「おまえら、いい感じじゃんw」


「冷やかさないで。ゆっくり行きたいんだから」


「マメは、あんまり自分から積極的に連絡先とか
聞くタイプじゃないぞ。だからオマエから聞けよ?」



「まだ今はいいや。もーちょっとみんなで遊んだりして
ゆっくり仲良くなりたいし。」




O君は、いまいちワケがわからない・・といった様子だった
けれど。




説明なんて出来るわけがなかった



どんどんあの人に惹かれていく自分の気持ち

このままじゃいけない・・そう思う気持ち

将来への不安



いろんな葛藤がアタシの中で生まれているのだから。



その日の夜、あの人からメールが届いた

-そろそろ飲み会予定しない?-




あの人と飲みに行くのは2ヶ月ぶりになる



あの人は、毎月1回飲みに行くことを定例にしたい!と言った
けれど、適当な理由で断り続けていた



これ以上、距離を近づけたくない・・と思っていたからだ。



それでも会いたい。



・・そう思う気持ちに、結局負けてしまった。



あの人はアタシの心を独占していて。



毎日届くメールで、あの人のことを想い


仕事中に時折顔を見せる あの人の姿に心を救われる


一緒に飲みに行けば、笑顔をくれる。



体を触れ合うことは大事なことだけど、それだけじゃない
何か大切なことを感じていた。



毎日あの人から届くメールの着信音

それはYUIの「CHE.R.RY」のオルゴール。



その曲を聴く度に、心がふわーってあったかくなる感じ。



そんなふうに感じるようになったのは、メールをはじめて
3ヶ月を過ぎた頃からだ



今はこれでいい。



それでも、やっぱり将来を不安に思いながら
マメちゃんのことを考えようとするアタシがいた



つづく

2007-09-12 | spiral | |

spiral vol.19

ある日、職場はトラブルでざわついていた



事務所の中も、緊迫した空気が流れる



あの人も、管理職との打ち合わせで
度々事務所に出入りする



キリッとした あの人の仕事ぶりを見ていて思った



いつもは甘えた調子で愚痴ってくるのに、やっぱり
仕事中は違う顔なんだな・・・と。



そんな姿を、カッコイイと思った



そーいう所も惹かれた理由の1つなんだろう。



あの人の隣には、入社当時に癒しの存在だった
美形の王子K君がいて。



前のアタシなら、王子を見てうっとり癒されていただろう。



隣に並ぶ あの人は、ひいき目で見てもイィ男とはいえない。



100人中100人の女が、王子に目を奪われるだろう。



なのに目は あの人を追いかける。



王子じゃなく、あの人を。



あの人の前では、美形の王子でさえカボチャに見えた



ただ、あの人の疲れた横顔が、心配だった
ストレスを溜めてるんだろう・・その横顔が心配で。



たまらなくなったアタシは、自分からメールを送った



今日も徹夜するという彼に。


-なんだかバタバタみたいだけど、大丈夫

そーいえば、今日事務所で見かけたけど、キリッとして
なんだかカッコよかったよ

流石リーダーだね

ファイトー





暫くして、あの人からメールが届いた



ずっとトラブル三昧だったあの人は、案の定かなり
凹んでいた


-本当に今週は最悪な一週間で、今日の朝まで会社を
辞めようかなって思ってた

(以下省略)-




-仕事中は踏ん張って、頑張った後に愚痴はぜーんぶ
吐き出しちゃえー

ゴミ袋用意して、待ってるからね





-ゴミ袋たくさん用意しないと、スグなくなっちうね




人の愚痴は、聞くのは苦になることはないものの
時々面倒に思うこともある


でもあの人の愚痴を聞けることは、なんだか嬉しかった



アタシがあの人に惹かれていく理由



それは、毎日メールをくれたからじゃない。



毎日のメールに、今までにない楽しさを覚えながら。



愚痴を聞いてもらえる安心感を感じながら。



愚痴を言ってもらえる嬉しさを感じながら。



一生懸命仕事をするあの人の、後ろ姿を見ながら。



あの人に どんどん心を開いていく



それは・・たぶん、あの人が2人で会おうとは言わな
かったせいなんだろう。



アタシの細かい反応を、見逃さずにフォローして
くれるあの人の優しさを感じていたからなんだろう。



そしてなにより・・



この恋が幻想で終らないのは、きっと一緒にいて楽しいから。



だからアタシはあの人に恋をした。



下心があってもなくても。



もう、そんなことはどーでもいいと思ってるアタシがいて。



好きになった自分の気持ちを、認めたいと思った



何も見えないけれど、これだけはわかってる。



アタシが進む先に、あの人はどこにも居ないことを。



つづく

2007-09-11 | spiral | |

spiral vol.18

あの人を想う気持ちから、早く逃れたくて
男友達O君に言った



「一刻も早く、誰か紹介してっ!!

じゃないとアタシ、困る(泣」




・・と。



「おぉ、いいぞw」なんて気軽な返事

「じゃあ、前にあったマメちゃんと遊んでみたいなw」

「おっ!じゃあ今から声かけてみるかw」



爽やかな休日らしく、みんなでテニスをした



再会できたマメちゃん



やっぱり、とてもいい人だった。




その翌週、O君も含め、マメちゃんと飲み会に出かけた



そんな時も、あの人からメールが届く



-焦らずゆっくり探してねw-



とあの人からメール



-焦ってない自分に焦るよぉ。いろんな人とデートしても
ピンと来ない自分にも焦る><-




-じゃぁ、今度はオレとデートしよ♪-



-ピンと来ちゃったら困るじゃん(笑)-


-たぶんピンと来ると思うよw
だって、オレたち超仲良しじゃん♪

もう今頃飲み会ははじまるのかな?二次会はカラオケ?

そういえば、カラオケ行った時にりーちゃんからリクエストされて
歌えなかった曲♪はいつ披露すればいいんだろう!?

♪初雪に~ざわめく街で~見覚えのある~スカイブルーのマフラー♪

って夏に歌う曲じゃないけどねw-




-うわぁ♪あの時知らないって言ってたのに、曲聴いてみてくれた
んだw

憶えててくれるなんて嬉しいw

今度聞かせてよw
約束ねw-




-当たり前だろw

今までりーちゃんとの会話は一語一句覚えてるよw

約束は守るし、果たそうね♪-




-当たり前だろwなーんて、ちょっとドキっとしちゃった><-



-メールじゃなく、りーちゃんの声が聞きたい

客先トークじゃなく、素のりーちゃんの声が・・・


また、ドキッw-




-もぉー!からかいすぎっ!!-



ホントは、口説き文句にドキっとしたわけじゃなかった。



3ヶ月前、まだメールをはじめたばかりの頃
友達とカラオケに行った先から届いたメール



-今カラオケーw五十嵐さんのリクエストに答えるよ♪
なんの曲がいい??w-




アタシは、そんなメールへの返事が面倒臭いと
思いながら、その時一番好きだった曲を答えた



-知らない曲だぁ>< 次回までにマスターしておくよ!-



たったそれだけの会話。



もちろん言ったアタシでさえ忘れてた。



そんなこと憶えててくれてたんだな。って思ったら
また切なくなった。



しかも、その時彼は仕事中で。



歌詞まで憶えてるってことは、歌詞憶えるまで
何度も聞いたりしたのかな・・って。



嬉しくて。


複雑で・・苦しかった。



からかった口説き文句、
冗談でなんか言ってほしくない。



アタシがそんなふーに思ってるなんて、気づいてる?



ただ楽しいだけならよかったのに。



なにも期待できないのに、どこか期待させるあの人の
調子のいい言葉や毎日のメール。



そんな感情を押し殺しながら、友達でいようとする理性。



いろいろな気持ちが入り乱れてる



あの人からメールが届く


-えっ?オレと一緒にどっか行くって?(ドコに?)

なんなら今からでもw-




そんな冗談まじりのメールに、アタシは返す



-そんなこと言って、アタシが本当に行くー♪なんて
言ったら困るくせにーw-




-汗臭いのと、金ナイの以外は、なーんにも困ること
ないよ♪-




じゃあ、今から会いに来てよ。



そう言いたい言葉を飲み込んで、スグに
別の話題へ切り替えた。



理性に守られているアタシがいる



そう感じた夜だった



つづく

2007-09-09 | spiral | |

spiral vol.17


好きになった人が結婚していたなら。



憧れたり、騒いだり・・そんな仮初の恋を楽しみなが
らも、本気になることはないだろう。



そう思ってた。



でも今は・・これが仮初の恋じゃないことを
アタシ自身が一番よくわかってた



間違ってるとわかっていても。



こんなことやってる場合じゃないって、わかっていても。



止められない感情を抱いてしまった嫌悪感。



それでも、あの人を想うアタシがいた



あの日のように恋できた喜びみたいなものは、何ひとつない。



時々4人で飲みに行って、会社で顔をあわせて。



そんな毎日の中で、アタシはどんどん不安になっていく。
こんな感情を抱いている自分に。



友達だと割り切らなくちゃ・・と思ってる

なのに肝心なところでクールになりきれないアタシ




それから暫く後の日曜日


あの人からメールが届いた。



程よいテンポでメール&電話するよ・・なんて
言っておきながら、結局あれから毎日メールは届いてた



あの人と出逢って6ヶ月

毎日メールを交わすようになって3ヶ月



それでも日曜日にメールが届いたのは、はじめてだった。



気づけば・・
アタシたちは、どんどん仲良くなっていく



-これからオレ、五十嵐さんのことりーちゃん(仮)って
呼ばせてもらうね

もしかして、呼ばれたことある

五十嵐さんって呼ぶより、なんか親近感あるし




-そんなカワイく呼ばれたことないよ

りーちゃんって・・・アタシのキャラじゃないっ

じゃあ、アタシもムック(仮)って呼ぶよ

いゃーかわいぃ




-「ムック」は名前と全然関係ないんですけど・・・

まぁ、2人だけの特別な呼び名だから、何でもイイよw

いつか、もーーーっと親しくなったら「りーちゃん」の
「ちゃん」がとれて「りー」だけにしよー

おやすみりーちゃん




こんな甘い会話、彼氏ともしたことがない。

ものすごく甘い空気が流れてる。


あの人が、すごく楽しんでるのがわかる。

アタシも、そんな甘い会話を楽しんでいたけれど
心は複雑だった




翌日の月曜日、会社宛に1通の手紙が届いた



産休で休んでるAさんからだった



「子供を無事出産しました。3月末まで産休をいただき
4月から復帰を考えています。」と。



そうだった。



アタシがこの会社に来たのは、Aさんのピンチヒッターで。



彼女が復帰すると同時に、アタシの役目が終る。



期間限定の派遣契約



あの人の会社を去る日が、迫ってきている。



言い表せないさみしさがアタシを襲う



あの人のコトだけじゃない。、仲良くなってきた
みんなとの別れだってさみしい。



それでも仕方がない。



その道を選んだのは、アタシなのだから。



さみしい・・そんな思いと裏腹に、あの人から離れる日がくる
ことに、どこか安心するアタシもいた



つづく

2007-09-08 | spiral | |

spiral vol.16

メールが届かなくなって5日目の金曜日



ついに、あの人にメールを送ったアタシがいた。


-元気

バッタリメール来なくなっちゃったけど
どーかした

元気に仕事してるならいいんだけど・・・

気になって、ついメールしちゃいました




付き合ってるわけじゃないんだから、メール毎日しなくても・・


なんて、つい口にしたアタシの言葉を気にしてるかも・・とか。



もしかしたら嫌われたのかなぁ・・とか。



とにかく、いてもたってもいられなかった



あの人から、返事が届く


-心配かけてごめんよ

今日はスゲー忙しいんだぁ

また、仕事終ってからでもメールしていい?-



と。



いつもの3分の一以上短いメールに、なんだか寂しさを感じた



でも忙しいなら・・



-なんでもないよーw最近忙しくってさw
また暇な時にでもメールするよ!-



ってメールでいいのに。



仕事終ってからメールくれるんだなぁ。
そーいうトコ律儀だなぁ・・なんて思ってた



夜11時すぎ、メールの音が鳴り響く



あの人からだった



-今週はトラブル続きで参ってた

でも、五十嵐さんへのメールを控えてたのとは
関係ないけど

なんか、この間の飲みから色々考えてたら
一週間経っちゃった。

あんまり深く考えなければいいんだけど、なにぶん
こんな性格だから

別に五十嵐さんのことが嫌いになったとかメールするのが
面倒くさくなったんじゃないから安心して

ちなみに、今週は結構事務所に行ったでしょ
用事作って、通ってた

またメールじゃなく電話するよ




何を考えてたの?


やっぱりアタシが言ったこと気にしてるんだ。



そう思ってメールをした



-何を考えてたのかわかんないけど、アタシが言ったこと
気にしたならごめんなさいm(_ _)m-




その後、スグにあの人が電話をくれた。



何を考えてたの?って、やっと聞けた。



友達じゃない・・って言われたこと

用事がないなら毎日メール送らなくてもいいじゃん・・
って言われたこと。



それを気にして、メール送れなくなっていたという彼



でも、アタシは悪くない。

だって、あの人は結婚してるんだもの。

それなのに毎日メールしてくるなんて、おかしいよ。



そう思う気持ちも捨てきれなかった。



あの人と、くだらないコト話すうちに、前より仲良くなった
気がした



そして、どちらからともなく言った



「これからは友達だねw」と。



翌日も、あの人からメールが届く



-昨日の電話楽しかったぁ

アツイ友情、秘密の友情も芽生えたことだし

五十嵐さんも友として認めてくれたから、ある意味
今日は2人の記念日だね

また程よいテンポでメール&電話するよ



なんて、あの人は無邪気に喜んでいた。



あの人は、退屈な毎日に新しい友達が出来たことを
単純に喜んでるみたいだけど。



会社の中で、たった1人の友達が出来た日



行き場のない想いだけが、彷徨いながら宙へ舞い上がるのを
感じていた



つづく

2007-09-07 | spiral | |

spiral vol.15

ちょっとシンドイなぁ・・って溜息つきながら残業



でも、今頃あの人もがんばってるんだよなぁ・・なんて
考えてたら、事務所にあの人が来た



なんだかちょっと、嬉しくて。



あの人が事務所にいるなら、がんばんなきゃ・・なんて
思えた



いつものことだ。



あの飲み会の日から、メールが届かない



冷たくしすぎて、嫌われたのかなぁ・・と思ったけど
時々事務所に来る時に、こっそりチョコをくれる。

そんなところに、安心してみたり。



時々面倒だとさえ思っていたメールだったけど、毎日楽みに
していた自分に気づいた



時に愚痴を聞いてくれるコトもあれば、愚痴を聞くこともある。

ダイエット勝負をして、負けたほうのバツゲームを考えたり。

勝負中に嫌がらせが送られてくることもあった。



今までは日曜日以外は、毎日メールが届いた。
2ヶ月間、それが当たり前だったのに。



突然メールが来なくなって、4日目になる。



届かなくなってはじめて、今までのメールの楽しさに
気づいたアタシがいて。



それを開くのが日課になっていた2ヶ月間。



届かなくなった寂しさは、格別だった。



でも・・まだメールをやりはじめて1ヶ月の頃
あの人からのメールが3日間届かない時があって。



その時は、面倒くさい思いから開放された気がして
喜んでたはずなのに。



たった4日届かないメール



それだけで、何をこんなに動揺してるの?



いつのまにか、こんなに好きだった?



自分で自分がよくわからない。



明日は金曜日



コウちゃんとデートの約束がある。



でもなんだか仕事が急がしい今は、残業で行けなくなりそうだ
という理由にホッとしてる気持ちも否定できなくて。



会えば気持ちもコウちゃんに傾くかもしれない。



そー思うと、行かなきゃいけないような気もしたけれど。



大神君からのデートの誘いも、なんだかんだと理由をつけて
断っていた。



そのうち連絡も来なくなり、忘れかけた1ヵ月後にメールが
届いた



「もうオレと遊ぶのイヤになっちゃったの?」



大神君のことは、かわいいと思ってた。



でもアタシの中で、若すぎてムリだ・・という感覚のすれ違い
のようなものを感じていて。



自分から積極的に声をかけておいて、結局ムリだと思い
遊ばなくなった。



ものすごく自分勝手だったアタシ



結局アタシは、彼を振り回してしまっただけだった。



コウちゃん、大神君。



好きになったなら、頑張ることも出来たのに。



なんでアタシは、あの人を?



あの人が仕事中に事務所に来るのは、2~3日に1度


なのに、メールが来なくなった日から、1日に2度は目の前に
現れる



もちろん純粋な仕事の用事



昔から、感情が顔に出やすかったアタシ



でも営業時代の経験から、仕事中はクールに振舞うことが
身に着いていた



忙しくトラブル三昧の毎日の中で。



いちいち熱く感情を表に出している自分に疲れた日から
何があっても動じないようクールに振舞うことを
徹底していたせいだった。



感情が表に出そうになった時、眉間の力を抜きながら
斜め下を見て、深呼吸する。



特に感情が目に出やすかったアタシは、目のまわりの
筋肉を緩めることに集中した



目の筋肉がゆるめば、自然と肩の力も抜けていく。
そーすることで感情を抑え、クールに振舞うことを次第に
身に着けていった



誰に教えられたわけでもない。



ヒラメキの技だった。



そのうち、仕事仲間からも、仕事中とプライベートは
全然キャラが違う・・とまで言われるようになった。



でも、そのおかげなんだろう。



目の前にあの人がいて。



交わされるのは仕事の会話



淡々と仕事の話だけ交わす自分を、褒めてあげたい気分
になる。



それでも、心の中は乱れてる



先週あんなに楽しく一緒に飲んだのに。



なんでメールくれなくなったの?



ただ、それが聞きたいだけなのに。



目の前にいるのに聞けない。



この距離がもどかしかった



つづく

2007-09-06 | spiral | |

spiral vol.14

あの人と飲みながら、自分の気持ちがバレないように、
アタシは必死になっていた



それはまるで、出逢った頃と変わらない。



警戒心むきだしで威嚇する、山猫のような女のままだった。



あの人が言った

「五十嵐さんさぁ、なんでメールくれないの?
いつも俺ばっかりじゃん」



「その言い方って付き合ってるっぽくない?
アタシたち別に付き合ってるわけじゃないのに。」



「まぁ返事しないって言いながらも、毎日ちゃんと返事くれるから
いいんだけどさぁ・・・ぶつぶつ」




また冷たくしてる自分がいて。

距離が近づくことを、ただ恐れていた。



「今日飲みに来るまで、ダイエット勝負でメール盛りあがったでしょ?
だから、明日から何のメールを送ろうかな~って考え中w」


「別に付き合ってるわけでもないのに、毎日メールしなくても
いいじゃん!
考えなくても、用事がある時だけメールすればいいんだし。」


「えー。だって友達だもんいーじゃん」

「友達じゃないよっ!
まだ付き合い浅いし、ただの会社の人じゃん!!」




アタシは心の中で思ってた



これ以上、心をかき乱されたくない.


これ以上・・好きになりたくなんかない。



飲み会の途中、何度かメールが届いた

コウちゃんからのメールだった



あの人が言った
「メール来るの、俺からだけじゃないんだぁ。。。」


「そだよ」


「ねぇ、彼氏が出来たら、もうオレたちとは飲みに行って
くれないの?」



「当たり前じゃん。彼氏に夢中になるもん」


「じゃあ、もしかしたら、今日が最後かもしれない・・って
ことだよな。。。帰りたくない><」



「まだ彼氏が出来る気がしないけど、それならそれで
アタシは嬉しいよ(笑)」




あの人は、思わせぶりなセリフを並べながらも、本気で
口説いてくるわけじゃない。



2人で飲みに行こう・・なんてことも言わない。



ワガママ言う時もあるけれど、強引なようでいて、強引じゃない。



強引な男だったなら、アタシは突っぱねられるのに。


ねぇ、何考えてるの?


そう心の中でつぶやいていた


つづく

2007-09-05 | spiral | |

spiral vol.13

いろんな人とメールをしたり、会って話したり。


冷静かつ穏やかなアタシは、いつもより相手をよく
見ている気がする



・・というより、結局誰も好きじゃないせいで
よりよい条件を頭の中で考えていた・・という感じだった



この人は、アタシを傷つける?遊んでる?浮気しない?



この人はどんな人?一緒にいて楽しい?



そんなことを分析しつづける毎日。




アタシは冷静なはず。



なのに冷静さを失っている、唯一の相手がいたことに
気づいていった。



その男の存在が、自分にとって特別な存在に変化しつつあ
ることに。



慣れない仕事環境



愚痴を言い合えるような同年代の女の子が1人もいない職場。



休憩時間のホッとするはずの時間も、おばさまたちに気を
使う毎日



そんな環境の中で、たった1人愚痴を言えるあの人は
いつの間にか心の拠り所になっていた



仕事でシンドイ時は、そーいう人が1人でも会社にいると
気持ちが楽になる



警戒していたはずなのに 徐々に心を開いているアタシがいて。



いろんな意味で孤独を味わっていたアタシ。



あの人から毎日届くメールで癒され。



いつしか、あの人の存在にまで、癒されるようになっていった



職場で時々あの人を見かけると、ホッとする自分がいて。



ありえない現実



自分で自分が信じられない



メールが面倒だったはずの、あの人に。



調子がよくて、嫌いだったはずの あの人なのに。



徐々に惹かれていく



いつのまに?




コウちゃんも素敵で。

大神君も、かわいい。



なのになんで、あの人が気になるの?



アタシは、頭の中で自分の気持ちを否定した



だって・・・ありえない。


だって・・アタシはあの人が嫌いだったはず。



そんな言葉を繰り返す



だって・・・。



あの人の家には・・・


あの人の帰りを待つ人がいて。



そんなことは、最初から
知っていたはずなのだから・・・。


つづく

2007-09-04 | spiral | |

spiral vol.12

仕事帰り、駐車場に向かって歩く道


雨が止み、外はうっすら晴れ間が見えていた


突然、後ろから話しかけられる



「五十嵐さんは、子供いるの?」



現場のおじさんだった。



お疲れ様・・の挨拶を交わす程度で、名前も知らない。
一度も喋ったことのない、おじさんだ。


「いませんよw」

「結婚してるの?」

「してませんよw」

「彼氏いるの?」

「居ないんですよ>< マズイですよねw」

「そーなんだぁ。なにか恋愛で辛い思いしたんだろ?」

「まぁ・・それなりにw」

「やっぱりなぁ。そーだと思ったんだよなぁ」




この会社で、こんなふうに話かけられることは、珍しくない。



みんなして、口裏を合わせたかのように同じことを聞き
同じ反応をする。



それはもう、飽きるほどに。



アタシはいつも思う



31歳で結婚していないことは、そんなに悪いことですか?

アタシはそんなに、かわいそーな人ですか?

アタシの何がわかるの?



・・と。



時におばさんが言う



「アタシの娘、24歳なんだけど彼氏いないのよー><
早く彼氏出来てくれないと、心配だわー。
だって売れ残ってもらっちゃ、困るもの」




売れ残り・・・。



そんな言葉が突き刺さる。


アタシに聞こえてることをわかって言ってるの?



悪気はないのは、わかってる。


アタシに優しく接してくれる、いい人ばかり。



そんなことわかってるけど、その度に、いつも惨めな気分に陥り、
どーしようもない寂しさに襲われる



泣いてたまるかっ!なんて思いながら、目に涙を溜めて
帰るのは、これで何度目になるだろう。



もう数える気にもならないけれど。



そんな帰り道、またあの人から長文メールが届く



-今日の朝、○○の件大丈夫だった?

こっちはヒドイ状態で・・(以下省略)-





そんな他愛ない1通のメール



沈んだ心が 癒されていく



痛みが 和らいでいく



なんでもないメールで、あの人に救われたアタシがいた



つづく

2007-09-03 | spiral | |

spiral vol.11

好みの男コウちゃんから、メールが届いた



「金曜日さ、暇なら2人で飲みに行かない?」



そんなデートの誘いに、アタシはすっかり舞い上る



ケイコに電話をかけ、興奮気味に話すアタシ


「聞いてっ!コウちゃんからデート誘われちゃったw

嬉しすぎてヤバイーw

どーしよーw」




なんて。



大神君もかわいい。



でも、いくら年下が平気になったとは言え、一緒に歩く時の
あの妙な恥ずかしさは、相変わらずあって。



その点、コウちゃんは同じ年。


しかも好みのタイプ


彼女もいない。



どー考えても、いぃ♪


と思ってた。



コウちゃんと仕事帰りに待ち合わせ



普段デートをする時は、迎えに来てもらうのが当たり前に
なりつつあった今日このごろ。



待ち合わせすること自体久しぶりで、ワクワクするアタシ



ちょっと薄暗い店内



個室で2人、向かい合ってお喋りをした



・・・。



あれ・・。



何かが違う・・・。



沈黙になってるわけでもなく。



会話が途切れているわけでもなく。



笑ってないわけでもない。



なのに何か違うと思うのは、何でだろう。




その時のアタシは、まだ気づいていなかった。




でも明らかに、何かが違うと思ってた



何と違うの?




でも誰かと違うと思ってた



それは誰?



アタシは、無意識にその答えを探しはじめていた



つづく

2007-09-02 | spiral | |

spiral vol.10

昨日の夜11時 仕事中のあの人からメールが届く


-もう寝ちゃったかな (以下省略)-


アタシは眠れなくて こんなメール


-寝てないよ
最近夜眠れなくってだって暑いんだもん

(以下省略)-


-よしっ!仕事終わりっ

明日は暑くなりそうだから、今日はおいとましまーす

おやすみ
また明日




いつもより早いメールの切り上げ。


というより、眠れない・・って書いてる時に、そんなに
メール早く切り上げなくても。。


冷たい・・なんて思った。


だからアタシの返事は、ひとことだけw


-だねおやすみー


おやすみ・・って書いたら、もうそこでお互いにメールを
しないのが暗黙の了解だった。


なのに、あの人からメールが届く


-寝れるの?

もし眠れないなら、もーちょっとメール付き合っても
いいけど

なんちゃってー




あの人の1人駆け引きなのか、時々冷たくして反応を見たいのか。


よくわからないけど、あの人のメールは時々謎だった。



もー寝ちゃうの~?なんてワガママ言ってほしいのかな・・なんて
思いつつ。


アタシは返事をする


-眠れないけど、目閉じるよ


ありがとね
おやすみ


と。



すっかりふてくされたアタシがいた。



そんなアタシの気持ちを、あの人は察したんだろう



仕事中、事務所に来ると、あの人が言った

「ピンクのカッターw」と。



アタシは、カッターが嫌い。

カッターの刃の差し替えも出来やしない。



いつだったか、カッターが全部バラバラになった時。
組み立てに失敗して、刃が中途半端に刺さった状態になった。



あの人に、ますますカッターが嫌いになった・・と愚痴った時、
一度直してくれたことがあって。



それから、またカッターはバラバラに分解。



数週間前に、バッタリ会ったあの人に言えば


「直してあげるから、持っておいで」


と言ってくれたけれど、持って行くのも面倒で放置していた。



そんなカッターを、急に直しに来てくれるなんて・・・



昨日のフォロー?



・・・なんて思ってみたり。



だって、それまで何度もそー言うタイミングはあったはず
なのに、今言うなんて。



思ったよりいい人かもしれない・・・なんて。



そう思い始めていたアタシがいた。


つづく

2007-09-01 | spiral | |

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