smiley smile

いつも笑顔で歩く道

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spiral vol.38

静かな食堂には、ただ水の流れる音だけが
響いていた



イスを引いて座る音が聞こえる



あの人がTVをつけてくれたおかげで、静かだった食堂
にニュースキャスターの声が響き渡る



水の音が掻き消されたことに、ホッとした。



暫くして、Aおばーちゃんが戻ってきた


そして、あの人と話はじめた。


「お疲れ様」


「あれ?流し台にいたんじゃないの?
てっきりAさんがいると思ってたけど・・」



「あぁ・・五十嵐さんに手伝ってもらってるんだよw
でも誰にも内緒だよw
だってバレたら・・どーのこーの(愚痴)」



なんで言うの?



全然内緒にしてないじゃん・・・。



そしてAおばーちゃんが扉を開け、アタシに言う



「あとはタッパに梅干を詰める仕事があるんだけどね、
もう陸奥さんにバレちゃったし、食堂でやろうw」



あの人と顔を合わせたくなかったアタシは小声で言った



「ここじゃダメ?」



「えっ?そーなの?べつにいいけども・・・」



人の気配を感じて振り返ると、あの人が立っていた。



その時のあの人の顔が、なんだか不安げに見えた



アタシは、精一杯の笑顔で言った


「あっwお疲れ様ですw」




その瞬間、あの人の顔が、笑顔に変わった



「お疲れーw」



あの人の笑顔を見届けた後、アタシは再び洗い物に視線を
落とした。



これ以上の笑顔も会話も、今のアタシにはムリだった。



あの人が食堂から立ち去った後、またメールが届いた


-やっぱりイィ娘だねwりーちゃんって♪

なんなら顔出して脅かしてくれればヨカッタ
のにーw



ご苦労様ですw-




あの人は、きっと単細胞で、鈍感な男なんだと思った



アタシが笑っただけで、何にもなかったことに
早変わりだ。



それに・・・



アタシはイィ子じゃない。



家に帰りたくなかった。



ただ・・それだけだ。




アタシは家に帰った後で、メールの返事に迷っていた。



そして現実逃避とも言うべく、いろいろ考えていた。



アタシの中で腑に落ちないところ。



ただそれだけを・・・意味もなく必死に考えていた。



どう考えても寝てないアタシに、昨日は寝ちゃったなー!
って言うセリフ。



なんなら顔出して脅かしてくれればヨカッタのに-w
っていう無邪気セリフ。



なのに、アタシを見た時の あの不安そうな顔



あの人は・・鈍感でバカな男を演じてる?



バカな男を演じているのだとしたら
全ての・・つじつまが合う



でも・・それは・・なんのために?



そんなことを考えること自体、無意味だと知りながら。



もちろん、答えなんて必要ない。



ただ、考えるだけでよかった。



ただ必死に考えることで、冷静になろうとするアタシがいる。



ただ・・それだけでよかった。




つづく

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2007-10-03 | spiral | |

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