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いつも笑顔で歩く道

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spiral vol.46

あの人に伝えようと思った



相談じゃなく・・ただ事実を伝えようと思った



でも、早番のあの人からは「おやすみ」のメールが
既に届いていた



-実は、聞いてもらいたい話があってね・・。

また今度ゆっくり聞いてw

おやすみ♪-



-まだ起きてるよw

どーした?-



-いろいろあって、ちょっと困惑しちゃってw

でも・・また今度でいいよw

落ち着いたら話すねw-




次の日も言うタイミングを失ったアタシ



また次の日も。



結局あの人に、どう話を切り出していいのかわからず
タイミングを逃し続けていた。



そんな毎日の中で、突然あの人からこう聞かれた



-りーちゃんの理想の上司ってどんな人?-



そう聞かれた時、アタシは思い出していた。
はじめて2人で会った日、あの人が言った言葉を。



「オレはリーダーになんてなりたくなかった・・。
オレは・・リーダーになるような器じゃないんだ」




それを聞いた夜、アタシは大介と付き合っていた頃を
思い出していた



大介は、向上心があって。



アタシの中にもあった向上心。



お互いの向上心をぶつけあい、刺激しあいながら
一緒に仕事を頑張ってきた。



そんな男がアタシの理想であり、お互いに成長できる
関係だという居心地の良ささえ感じていた。



あの人とは・・・まるで違う。



課長をやってみないか?との打診さえ、「イヤです!」と平気で
言ってのける人で。



向上心なんて微塵も感じられなかった。



なのに、自信なさげに言うあの人を、愛しいと思った
アタシがいた



凹みながらも、置かれた立場で、努力をしようとしている
あの人を、身近に感じたせいなんだろう。



無理して頑張ったりしなくてもいい・・そんな、また違った
居心地のよさを感じていたのかもしれない。



ソコにあるのは、刺激しあえる心地よさじゃなく・・・
ただの女でいられる心地よさだった。



それに気づいた時、まるで大介への想いから開放された
ような・・そんな感覚を味わったアタシがいた。



長年の呪縛から開放されたような・・・。



それを言葉で表現することは、とても難しく。



きっとアタシにしかわからない感覚なのかもしれない。



いつまで・・こんなふうにあの人の話を聞いて
いられるんだろう。



いつか訪れる別れを考えるだけで、寂しさが込み上げた



そんな寂しさを埋めるかのように、週末の予定を入れる
アタシがいて。



気づけば、9月全ての週末が埋め尽くされていた。



あの人の名前は、どこにもない。



それにホッとするアタシがいた。



アタシたちは、一緒にいようと決めたけれど。



ずっと一緒にいられるわけじゃない。



会う日は出来る限り少なく。



いづれお互いの気持ちも、冷めていくだろう。



いつか・・別れる時のために。



アタシは自分自身の心を守りたいと思った。



今、離れることが出来ないのなら。



その時期を待てばいい。



ゆっくりゆっくり・・時間をかけてでも。



今出来ること。



これがアタシの精一杯だった。



つづく

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2007-10-11 | spiral | |

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