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いつも笑顔で歩く道

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spiral 最終話

あの人と出逢って10ヶ月



そして。



あの線香花火の夜から、2ヶ月が経った今



あの人に会う前日のメールで・・

「早く明日にならないかなぁ。」



そんなふうに、今まで言ったこともないセリフを
素直に口にしているアタシがいる



あの人の想いを感じた、あの夜からだった。



想っていることを素直に言って、重い女だと思われる
ことがイヤだというプライドから、一度も口にできな
かった言葉を。



軽く見られたくないくせに、重いと思われるのもイヤで。



結局は臆病な心を、プライドという鎧で守っていた自分
に気づいた



気づいた・・というより、とっくの昔から知っていたけれど
着飾るはずの鎧は、いつのまにか下着のように、なくてはなら
ないものになっていたんだろう。



あの夜から、アタシの中でいろいろな変化があった。



「オレ、禁煙はじめたんだ。お金貯めようと思って・・」



手を繋いで歩きたい・・と言いながら、高速を飛ばして、他県へ一緒に
デートへ出かけようとするあの人がいる。



お小遣いがお給料の1割で少ないからと、日曜の休出を増やし
禁煙もし・・頑張るあの人がいる



1日に2箱も吸うヘビースモーカーだった あの人が・・。



2人の絆は・・絆を深めたくないと思う気持ちに逆らい
徐々に深まっていくのを感じた



そんなあの人に戸惑いながら。



ただ耐えて、尽くして・・そんなふうに自分が頑張る恋愛しかしてこな
かった過去を振り返るようになっていた。



言わなくてもわかってよ・・そう叫んでいたあの頃のアタシを。



今まで付き合ったどの男たちも、束縛さえもしない男ばかりで。


もちろん、アタシも同じだった。


それを口にすることで、嫌われることを恐れるあまり
お互いに格好つけた恋愛をしていたのかもしれない。



言いたいことや文句は言えても、不安な心までは口に出来ない。
そんな恋愛しかしてこなかったことに、改めて気づいた。



それなのに・・アタシを束縛しようとするあの人がいて。



自分が傷つくことを恐れ、必要以上に距離を近づけることを
拒んでいるアタシに・・・いとも簡単に不満や不安を口にする
あの人がいた。



「会いたいって言ってくれないから、オレから会いたいって言わなきゃ
会えないし、メールも送らなきゃ届かない。

好きなのはオレだけなのかな・・と思うと、時々毎日頑張ってる
ことに疲れを感じる時があって。

でも頑張らなきゃ、離れて行ってしまうと思うと、やっぱり
頑張るしかなくて・・。」




お互いに好きであれば・・不安なのは自分だけじゃない。
そんな当たり前のコトを、教えてくれるあの人がいる。



アタシはいつも、自分の不安を取り除いてもらうことばかり
考えていて、相手の不安を取り除いてあげよう・・なんて
考えたこともなかった。



言わなくてもわかってよ・・なんて、自分のことしか
考えていない恋愛をしていたんだと感じた。



あの人は・・こうしてアタシに不満をぶつけながら
時にワガママを言いながら・・アタシに伝えてくれる。



それはとても、わかりやすく。



そして・・とても人間らしい感情だった。



どっちがワガママなのか・・なんて考えたなら、口にせず
心に不満を溜め、わかってくれと思っているコトのほうが
よっぽどワガママなんじゃないかと思えた。



アタシの胸が小さすぎる・・と、思ったコトをすぐ口にして
アタシを傷つけるところも。


あの人のブサイクな顔も。


少し生えた胸毛も。


スグ汗をかいてベトベトする手も。


仕事中ヘルメットを被った後に匂う 頭の臭さも。


アタシの気持ちなんて考えてない、ワガママなところも。


イヤな所なんて、挙げたらキリがないけれど。



アタシが持ってなかった人間らしい素直さに
どーしようもなく惹かれてしまったアタシがいる。



自分の気持ちをちゃんと伝えたり、行動に示すこと。
そんな当たり前のコトを当たり前に出来なかった自分がいて。



はじまってしまったあの夜から2ヶ月が経った今も。
アタシを抱こうとしない あの人の優しさを感じながら。



変わっていくアタシがいる。



自分からメールを送り、気持ちを素直に伝えるようと
努力しようとしているアタシがいる。



ただでさえ傷つけ合ってしまう関係なのだから、出来るだけ
傷つけないようにと・・優しい言葉で想いを伝えようとする
アタシがいる。



あの人がアタシにしてくれるように。



自分の思っている事を素直に伝えながら、相手のことを思いやる
恋愛をしていきたい。



あの人が、アタシに教えてくれたように。



いつか・・・あの人と離れた後も、そんな自分でいたいと思った。



そう思えたのは、あの人のおかげなんだろう。



アタシは、普通の恋愛がしたかった。



なのに・・この恋が、ただの不倫だという現実に押しつぶされ
そうになるだけだった毎日に。



こんな関係で、マイナスしかないと思ってたアタシだった
けれど・・今やっと出逢えたことに感謝できるアタシがいる。





それでも。



心の中のいろんな想いは、今もこの胸で乱れてる。



こんな形で最終話を迎えるつもりなんて、なかった。



でもこれが現実で。



アタシは忘れない。



終わりが確実にやってくることが、はじめからわかっていながら。



理性に背反し、この道を歩こうと決めたのは、他の誰でもない。




アタシ自身だということを。



おわり

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2007-10-23 | spiral | |

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