smiley smile

いつも笑顔で歩く道

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spiral vol.53

アタシは・・あの人に抱かれる覚悟を決めた



もう何度も2人で会っていたけれど、これ以上は交わし
続けられないだろうと思っていたせいでもあった。



抱こうとしないあの人がいたけれど。



そんな雰囲気になりそうな時、クールな態度を貫いていたアタシが
居たせいで、手を出せずにいただけなんだろう。



ただ、あの人に抱かれることが怖かったせいで。



抱かれた後に、あの人の言葉全てが嘘だったと知ることが
怖かったせいで。



でもアタシは知ろうと思った



触れ合った後で、あの人がどう変わっていくのかを。



それを・・知りたいと思った。



傷を負うことで、アタシはあの人への想いを
断ち切る決意ができるんじゃないかと思った。



それを考えるだけで・・不安に怯える



あの人の態度が冷たく変わっていくかもしれない。



アタシから離れていってしまうかもしれない。



リアルに想像すればするほど、言葉にならない
想いが込み上げる。



でも・・それならそれでいい。



ずっとこのままでなんて、いられないのだから。



その時期が遅いよりも、早いほうがいい。



所詮アタシは、ただの浮気相手なのだから。



まるで自分に言い聞かせるように、心の中で
何度も繰り返すアタシがいた。




今振り帰ると、アタシが本当に知りたかったことは
なんだったのか・・・わからなくなる。



あの日のアタシは、確かに真実を知りたいと思っていて。



あの人に惹かれていく自分の気持ちと、ずっと一緒に
はいられない現実との狭間で、身動きできずにいる
自分をどうにかしたかった。



傷つけられて離れることに期待をしながらも、そーやって
離れてしまうことへの恐れを抱き。



傷つけられないことに期待をしながらも、このまま一緒に
いることへの恐れも抱き。



想いは複雑すぎるほどに絡み合っていた。



ただ今は・・・。



知らなければよかったと・・・
そう思っているアタシもいる。



つづく

2007-10-19 | spiral | |

spiral vol.52

家に帰宅すると、既に2時になっていた。



眠れないまま、3時半を過ぎようとしていた頃。



あの人からメールが届いた



それは、デコメで飾られたメッセージ付きのバースデー
メールだった。



-直接おめでとう・・って言ってもらったのに、また
メールくれるなんて嬉しかったよ-




そう言うと、あの人が言った



-記憶の中の思い出だけじゃなく、祝福してあげれた・もらった
形が残る様に(メールだけど)送らせてもらったw

自分でデコメつくったから、時間かかっちゃったけどw-




いつも2時過ぎに寝てしまうあの人が、時間をかけて
つくってくれたことを知った



でも、形に残したかった・・その意味がアタシにはよく理解
できなかった。



だって・・。



アタシたちは記憶の中にしか留まれないのだから。



そう思いながらも、メールを保護している自分への
矛盾を感じていた。




そんな毎日の中で。



あの人へメールを送信しようとするアタシがいる。



-もう会わない-



たったそれだけのメールを、送れないアタシがいる。



晴れ渡る清々しい休日の公園で。



家族連れを見て、あの人の姿を重ねながら
どーしようもない感情に溺れる日も。



忙しさに現実を忘れられるはずの仕事中でさえ
あの人の書類を目にする度、言葉に出来ない苦しみに
襲われる日も。



1人くつろぐ自分の時間さえ、CMで流れる場面や
子供の姿



ありとあらゆる場で・・それは・・確実にアタシを
襲い、現実から逃げられない現実を知る。



紙で指先を鋭く切った後のように、少し触れる度に
傷の存在を感じるような毎日



ソコに確かにあることを、いろんな場面で主張するほどに
存在感のある傷は、カサブタになることもなく、ただ深くなり
痛みを増していくだけだった。



それなのに。



アタシは・・・あの人のコトが好きで。



たった一言のメールでさえも、送れない。



一緒にいる苦しみと、離れた時の辛さと。



どっちが一時的な感情なのかなんて、頭ではわかっていても。




いつか、終らせなきゃいけない恋だって、わかってる。


いつか終らせるつもりなら、今終らせればいいでしょ?


それでも、今は一緒にいたい。


今終らせられないのに、いつか終わらせることなんて出来るの?


あの人が・・終らせてくれるのを待ってる。


自分から・・終らせることが出来ないのなら、捨てられるだけ
なんだよ?



そんな・・まるで1人2役のような理性と本能



そんなことを繰り返す日々



アタシは・・自分の素直な気持ちをあの人に伝えた
ことがない。



気持ちはドライになれないし、割り切れるほどクールでも
ないアタシだけれど。



自分の気持ちなんて、最初に好きだと軽く伝えた日以来
口にしたこともない。



自分から抱きつくこともしなければ、キスすることもない。



あの人の前にいるアタシの態度は
自分でも呆れるほど、どこまでもクールだった



本当に深入りしたくないのは、体じゃない。



一番深入りしたくないのは、心だった。



自分の想いを、あの人にさらけ出す必要なんてない。



押さえ切れない感情を、さらけ出したところで
ただ傷が深くなるだけだ。



あの人の言葉を、全て真に受ける必要なんてない。



そう自分に言い聞かせながらも、あの人と一緒にいる
居心地の良さを感じれば感じるほどに・・



1人の夜が苦しくなっていく



つづく

2007-10-18 | spiral | |

spiral vol.51

一緒にいよう・・・そう決めた。



何度もキスを交わした。



それでも・・これ以上深入りすることを
怖いと思っているアタシがいた。



そしてまた、アタシを抱こうとはしない あの人がいて。



何度もキスをしては、優しく抱きしめるだけ。



月明かりに照らされた、静かな夜



そんな雰囲気の中、お互いに好きだと打ち明け
キスをしながら・・アタシの髪を撫でながら・・。



抱こうと思えば抱ける女を、抱こうとしない男なんて
アタシは知らない。



だからアタシは言った



「なんで・・アタシを抱こうとしないの?」



「だって・・・」



「何?」



「・・・なんか・・大事にしたいじゃん。」



なにを大事に?



10代の女に言うなら、イザ知らず。



アタシたちは、もう誰から見ても大人で。



それなりに経験も重ねていて。



そんなセリフを言われるコト自体、なんだか可笑しかった。



そんな陳腐なセリフを口にしながら・・
無理して強がっていることも、わかってた。



そして・・自分に言い聞かせていた。



どんなに優しい言葉をくれようと、抱かれる前の言葉は
女を抱くための手段だということを。



真実は、抱かれた後に知るものだと。



そんなふうに男を信用していないアタシがいて。



まして結婚してるあの人の言葉を、真に受けて信じる
ことなんて出来なかった。



それでも、今まで付き合った彼氏に、そんな想いを抱いたこ
となど、ありはしない。



「付き合おう」そう決めた日から2人の間には
彼氏&彼女になる1つの約束ができる。



きっとアタシは、その言葉だけで、安心していられたんだろう。



でもアタシたちには、約束や、未来なんて、どこにもない。



触れ合うことに躊躇するような年齢でもない。



触れ合うことは、とても簡単で。



好きなら触れあいたい・・そう思う気持ちも当然ある。



それでも・・躊躇しているアタシがいる



そこまでドライになれないアタシがいる。



抱かれることが怖いわけじゃなく、抱かれた後の真実を・・
想像して傷を負っているアタシがいた



あの人のことが、ただ好きだったせいで。


「・・それだけ?」



もう一度聞いたアタシに、あの人が言った



「・・・体だけが目的だって・・そう思われたくないんだ」



アタシは何も言ってはいないのに・・。



そして・・またあの人が言う



「オレは、リオといると癒されるし、すごく楽しい。

例えばもし、オマエが男だったとしてオレがホモと呼ばれようとw

オレはリオの体じゃなくて、リオ自身を好きになったんだ

そりゃ男だから、抱きたいって気持ちも当然あるし、我慢もしてる。

でも、そんなことより、ただ、今はこーやって一緒にいられるだけで
いいんだ。」




あの人は・・アタシの心が読めるんだろうか。



アタシが心で思ったことを、時々変わりに口にして。



アタシが怯えていることを、まるで掻き消そうとするような
セリフを口にする



アタシが今まで、どんな経験をして。



どんな想いを抱えて。



そして、どれだけ男を信用していないのか・・なんて。



アタシは あの人に何ひとつ言ってはいないのに。



でも・・もしかしたら・・。



出逢った頃から、山猫のようなに威嚇する女だったアタシを見て
いて、男を信用していない女だってことを、見抜かれているのかも
しれない。



あの人と2、3回目に飲みに行った日に言った言葉



「あわよくば・・って思ってるの、わかってるんだからね!」



その言葉を、今でも憶えてるのかもしれない。



だからあの人は、優しい言葉を並べるんだろうか。



山猫を飼いならすために、エサを与えるのと同じように。



あの人の言葉なんて・・信じちゃいけないんだ。



口では何とでも言える・・そう思いながら、あの人の
言葉全てを、心の中で否定しつづけるアタシがいた




そうやって否定し続けるほどに、苦しくなっていく



つづく

2007-10-17 | spiral | |

spiral vol.50

結局、正社員の話は出来なかった。



「正社員の話はどーなったの?」


「まだ悩んでるの。だから・・・今はまだ何も言えない」



そう答えたアタシがいたせいだった。



あの人のことは関係なく、自分の歩く道は自分で
決めて歩きたいと思っているアタシがいる。



働く場所を決めることは、自分の生活を決めるぐらい
重要なことだと感じていて。



居場所を見つけたなら、その場所でとことん働きぬきたい。



今この年齢で、条件の揃った道は数少ないという現実。



そして・・定年になる両親を、面倒見ていくのは
自分かもしれないという将来への不安



そして自分が生きる道



我を通して1人で生きれていけるほど、裕福ではない我が家



自分が生きると同時に、守るべきものがアタシにはある。



そんな現実を突きつけられる年齢になってきたんだろう。



あの人の言葉に惑わされることなく、自分で考えて結論を出したい。



これは・・アタシ自身の問題なのだから。



余計な想いは話したくなかったアタシがいた。



無理強いして聞いこない あの人がいた。



そんなあの人に、感謝した。




あの人と、手を繋いで公園を歩いた



なんだか・・普通のデートをしているようで、幸せだった。



車に戻ってからも、他愛ないお喋りは続く



アタシたちは、くだらないコトを言い合い
涙を流しながら 2人で笑っていた



月明かりに照らされた 静かな夜の公園



辺りは数台の車が停まっていて



漂うのは なんだか静かで怪しげなムード




アタシたちの乗っていた車の窓は、全開になっていた



2人の笑い声だけが、響き渡っていると気づいた時



なんとも場違いな自分たちに・・また声を押し殺して笑った



ただ・・一緒に笑っているだけ。



どんどん・・仲良くなっていくアタシたちがいて。



飾らないあの人の前で、飾らない自分でいられる心地よさ



女友達と一緒に居るような居心地の良さがあって・・だけど愛しい人



今まで味わったことのない、そんな不思議な感覚を味わった



そんなアタシに、あの人が言った



「リオと一緒にいると不思議な感じがする。
友達みたいだけど・・でも大好きで・・・。

まだお互いに知らないことだらけなのに、ずっと前から
一緒にいるみたいな感じがする・・。

なんでだろう。まだ知り合って8ヶ月なのになぁ。」




自分の想いだけは、口にしないアタシがいる。



なのに、時々こーやってアタシが心の中で思ったコトを
変わりに口にする あの人がいる。



そんな居心地の良さを感じれば感じるほどに・・
離れられなくなりそうで、怖くなった



居心地がよくて。



一緒にいる安心感があって。



それでも・・あの人の顔がよく見えない。



儚い月明かりに照らされて、一瞬見えた顔は
夜の闇に覆われて・・すぐに見えなっていく



アタシたちの居場所は、闇の中



そんな現実を知った



つづく

2007-10-16 | spiral | |

spiral vol.49

誕生日の前日



予定通り、友達Mと飲みに行った



31歳最後の夜に、乾杯しよう・・そう言いながら
2人でいっぱい美味しいもの食べて。



ワインで乾杯して。



思いっきり笑って。



少し酔ったアタシがいた



家に着くと、夜の11時をまわっていて。



31歳最後の夜に、いろんな想いを抱えながら
部屋の窓をあけた



ほろ酔いに、夜風が心地よかった



今更、誕生日なんて嬉しくもないけれど。



過ぎ去ろうとしている年にサヨナラを告げる
ことは、なんだか特別なことのように感じた



そして電話の着信音が鳴り響く



あの人からだった



「仕事が終ったから、今から会えない?」



そう言われ、躊躇した



ほろ酔いとはいえ、自分が何をやっているのか
わからないほど酔っていたわけじゃなかった。



今酔っていて、お酒臭いから・・と
適当な断り文句を並べていると、あの人が言った



「この前言ってた話をしよう。」



それは正社員の話だった。



結局、会いたいという気持ちに、会う理由が見つかって
楽になったアタシがいた



それは皮肉にも、自分の誕生日前夜だったけれど。



あの人と会う日を、出来る限り少なくしようと思って
予定を入れてみたけれど。



結局アタシたちが会えるのは、あの人の仕事帰りだけ。



夜中だけだというコトに・・・気づいた。



そんな当たり前のコトに・・今頃気づくアタシも
どーかしてる。



太陽の下、普通にデートなんて出来るわけもないんだと
落胆している自分を知った時



普通のデートが出来ることを、どこか期待していた
自分に苦笑した。



一緒にご飯を食べたり、映画を観たり。



はしゃぎながら手を繋いでデートスポットに行ったり。



叶わない夢は・・一緒にいようと決めた今でさえも
結局叶わない夢でしかなく。



自分が日陰の女である事実に、寂しさを憶えた。



夜中まで予定を埋められなかったアタシは、自分の
意志の弱さを改めて痛感し・・



そして・・・。



誕生日にあの人と一緒にいられるのは、これが
最初で最後になる。



そう思いながら、待ち合わせの場所へと向かった



つづく

2007-10-15 | spiral | |

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